魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
俺がこの世で――最も嫌いな男。


生まれた時からずっと、あいつと比べられてきた。

俺は高貴なる妖精族。だが、妖精族よりも唯一能力が高いと言われている種族が存在する。


知能、身体能力共にトップクラスの“悪魔”。

そして、黒闇神夜明がまさにそれだった。

普通、魔族でも使える能力はせいぜいふたつ。ほとんどの奴はひとつしか使えない。

だが……悪魔は複数の能力を持つことができる。

また、他人の能力を奪うこともできるため、最強で最悪の能力と言われている。

内閣は表向きは民主主義を謳っているが、全て魔族で構成されている。この国を統べているのは実質魔族であり、魔族の中ではトップに立つものを魔王と呼んでいる。

< 155 / 324 >

この作品をシェア

pagetop