魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
星蘭はもうクラス分けを見たのか、そう言って不敵に微笑んだ。

自分でも確認すると、星蘭の前に自分の名前があるのを見つけた。

ⅠーⅣ組……。

星蘭と、クラスまで一緒なんだ……。



「あ、俺Ⅳ組だ」

「俺も」

「高等部でもお前と一緒かよ~」



近くにいた男の子たちが、嬉しそうに話しているのが聞こえる。

みんな、新しい生活に胸を躍らせているように見えた。



「あの……」



星蘭が、男の子たちのほうに歩み寄っていった。



「あたし、知り合いがひとりもいなくて、友達になってくれると嬉しいなっ……」



男の子たちは、星蘭を見て顔を赤く染めている。



「も、もちろん……!」



星蘭は可愛いから、男の子たちも嬉しそう。

早速友達ができてる……星蘭は、凄い。

私は楽しそうに話している星蘭たちから背を向けて、自分のクラスへと向かった。

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