魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
黒闇神一族に対抗できるのは……もはや女神の力しかない。

そのくらい、女神の力は絶対的なものだ。

女神と結ばれたものが、この国のトップになれる。

だからこそ……こぞって女神の生まれ変わりを探している状況だ。

わざわざ留年をして、女神を探している魔族もいるほど。



「お前は心優しい女だ……きっとお前が女神に違いない。そんな女と婚約できて、俺は幸せだ」



俺はお前に賭けたんだ。頼むぞ星蘭……。



「あの……」

「ん?」

「ひとつだけ、お願いしたいことがあるんです……」



ちらちらと、俺を見つめてくる星蘭に違和感を覚える。



「なんだ?」

「あたし、寮生活に憧れがあって……」



……またか。

星蘭は、度々寮生活について言及してくる。



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