魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
いつも通り学校に行って、教室について本を読む。



「あー、やば、俺宿題やってないや……」

「あの先生、提出物の点数高いから、結構成績に響くぞ」

「あたしのでよかったら見る?」



後ろで、星蘭とその友達の会話が聞こえた。



「え……いいの星蘭ちゃん……!」

「もちろんっ。友達が困ってたら、助けるのは当然だよ……!」



ノートを置いた音がして、私のほうが不安になった。

大丈夫かな……答え、間違っていたら責任重大だ……。



「星蘭ちゃんって、本当に優しいよね」

「まさに聖女って感じ」

「あたしが優しい? そんなことないよ~」

「級長も、星蘭ちゃんを選ぶなんて見る目があるよな」

「ブランのベストカップルだよ」



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