魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
夢うつつの状態で、寮に戻る。
部屋では竜牙が待っていて、帰ってきた俺を見て意味深な表情を浮かべていた。
「それで、密会はどうでした?」
「……」
どうと聞かれると、返答に困る。
鈴蘭と過ごした時間は、ただただ幸せな時間だった。
「おや……黙り込んでしまうなんて……夜明、まさか本当に恋をしたんですか?」
「恋?」
自分には一生縁がないと思っていたその言葉。
「……そうか」
これが、恋か。
今まで色恋にうつつを抜かす人間が理解できなかったが、鈴蘭と出会いこの身で思い知った。
この強い感情こそが恋だというなら、全て納得がいく。
あいつを求めるのも……そういうことなのか。
「おやおやおや……おやおやおやおや……!」
部屋では竜牙が待っていて、帰ってきた俺を見て意味深な表情を浮かべていた。
「それで、密会はどうでした?」
「……」
どうと聞かれると、返答に困る。
鈴蘭と過ごした時間は、ただただ幸せな時間だった。
「おや……黙り込んでしまうなんて……夜明、まさか本当に恋をしたんですか?」
「恋?」
自分には一生縁がないと思っていたその言葉。
「……そうか」
これが、恋か。
今まで色恋にうつつを抜かす人間が理解できなかったが、鈴蘭と出会いこの身で思い知った。
この強い感情こそが恋だというなら、全て納得がいく。
あいつを求めるのも……そういうことなのか。
「おやおやおや……おやおやおやおや……!」