魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
想像するだけで、相手の男を即刻火炙りの刑にしてしまいたくなった。
「フードさんはいい人です」
完全に安心しきっている鈴蘭の表情に、複雑な感情になった。
「なんの根拠がある?」
俺に信頼してくれているのは嬉しい。だが……お前はこんなにも可愛いんだ。人一倍、警戒心を持ってくれ……。
鈴蘭が……悲しそうな面持ちに変わった。
「……違う、そうじゃない。心配になっただけだ、きつい言い方をした」
自分の言い方が悪かったと気づき、後悔する。
「俺はお前に危害を加えたりしない。約束する。信じてくれ」
この世の誰を裏切っても、お前だけは裏切らない。
だから……そんな顔をしないでくれ。
「やっぱり、フードさんはいい人です」
「……」
「フードさんはいい人です」
完全に安心しきっている鈴蘭の表情に、複雑な感情になった。
「なんの根拠がある?」
俺に信頼してくれているのは嬉しい。だが……お前はこんなにも可愛いんだ。人一倍、警戒心を持ってくれ……。
鈴蘭が……悲しそうな面持ちに変わった。
「……違う、そうじゃない。心配になっただけだ、きつい言い方をした」
自分の言い方が悪かったと気づき、後悔する。
「俺はお前に危害を加えたりしない。約束する。信じてくれ」
この世の誰を裏切っても、お前だけは裏切らない。
だから……そんな顔をしないでくれ。
「やっぱり、フードさんはいい人です」
「……」