魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
「それじゃあ、これはもらうわね、お姉ちゃん」
あっ……。
私の首から、冷たい感触がなくなった。
なんとか首を動かして星蘭のほうを見ると、すずらんのネックレスを持って不敵に微笑んでいる。
ま、って……。
お願い……。
部屋から去っていく、無情な足音だけが聞こえた。
『お前に何か贈りたかった』
『こうして俺の隣にいて、笑ってくれるだけでいい』
フードさんの優しい声が、脳裏をよぎった。
『やっぱり、お前によく似合う』
「フード、さん……」
初めてもらった、大切なプレゼントだったのに……。
もう……フードさんに、顔向けできない……。
あなたがくれたプレゼントさえ守れない、私なんか……。
「……ごめん、んなさい……」
あっ……。
私の首から、冷たい感触がなくなった。
なんとか首を動かして星蘭のほうを見ると、すずらんのネックレスを持って不敵に微笑んでいる。
ま、って……。
お願い……。
部屋から去っていく、無情な足音だけが聞こえた。
『お前に何か贈りたかった』
『こうして俺の隣にいて、笑ってくれるだけでいい』
フードさんの優しい声が、脳裏をよぎった。
『やっぱり、お前によく似合う』
「フード、さん……」
初めてもらった、大切なプレゼントだったのに……。
もう……フードさんに、顔向けできない……。
あなたがくれたプレゼントさえ守れない、私なんか……。
「……ごめん、んなさい……」