魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
私を好きと言ってくれるこの人を……誰よりも好きになりたい。

私の返事に、微笑みを浮かべた白神さん。



「お前は今日から、名実ともに俺の婚約者だ」



間違いなく、私の人生で一番幸せな瞬間を噛みしめた。

これが――ほんのひとときの、幸せだとも知らずに。
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