魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
本には、先祖にまつわる様々な能力が存在すると書かれていた。中には、火を吹いたり、空を飛べる魔族も存在すると書いていた。そんなの、素敵すぎるっ……! すごく羨ましい……!

今も新しい能力が発見され続けているそうで、とても興味が湧いた。

はっ……興奮して、我を忘れそうになっていた……。

この世にそんな人たちが存在するなんて、とっても興味深いけど……その事実を、今まで私は知らなかったんだ。

授業や学校では教わらなかったとはいえ……昨日星蘭も、知っていて当然のような物言いをしていた。

今まで、スマートフォンを持っていないことにそれほど不便を感じたことはなかったけど……今日だけはデメリットの大きさを痛感す
る。

自分がどれだけ世間知らずかということに、改めて気づいた。



< 43 / 324 >

この作品をシェア

pagetop