魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
わからないけれど、ベッドやソファ、テーブルもあって、生活できてしまいそうな部屋だ。



「ここは級長だけが使える特別な部屋だから、誰も入ってはこない。安心しろ」



級長だけが使える部屋……?

そんな特別な場所が与えられてるなんて……。

それだけ優遇されるということは、価値があるということ。各学級の代表はひとりだから、級長に選ばれるのも相当狭き門だと思う。

白神さんは、私が想像しているよりも凄い人なんだろうな……。

いつまでたっても、昨日の出来事が信じられそうにない。



「こっちへこい」



白神さんはソファに座って、私を手招きした。

隣に座れってことかな……?

白神さんの前まで歩み寄ったけど、こんな高級そうなソファに座るなんて恐縮してしまう。



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