魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
名残惜しさを感じながら私も立ち上がった時、白神さんは何かを思い出したようにハッとした表情になった。
「ああそうだ、忘れるところだったな……連絡先を教えてくれ」
「すみません、私、スマートフォンを持っていなくて……」
伝えられる連絡先は、家の電話番号だけだった。
それも、両親には私用で使うことは許されていないから、基本的に連絡を取る手段がない。
「……驚いた。そんな奴がいるのか」
白神さんは、目をぎょっと見開いていた。
今まで連絡先を聞かれることもなかったから、特になんとも思っていなかったけど……持っていないことは、そんなにも珍しいことなのかな。
私と白神さん、どちらの価値観がずれているのか、比較対象が少ないからわからない。
「ああそうだ、忘れるところだったな……連絡先を教えてくれ」
「すみません、私、スマートフォンを持っていなくて……」
伝えられる連絡先は、家の電話番号だけだった。
それも、両親には私用で使うことは許されていないから、基本的に連絡を取る手段がない。
「……驚いた。そんな奴がいるのか」
白神さんは、目をぎょっと見開いていた。
今まで連絡先を聞かれることもなかったから、特になんとも思っていなかったけど……持っていないことは、そんなにも珍しいことなのかな。
私と白神さん、どちらの価値観がずれているのか、比較対象が少ないからわからない。