魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
一瞬……気のせいかもしれないけど、星蘭が目を細めた気がした。
びくりと、肩が震える。
星蘭に、何か言われたらどうしよう……。
それに、不安はもうひとつあった。
すでにクラスでは広まっている私の悪評が、ルイスさんの耳に入ったら……ルイスさんは、どう思うだろう。
嫌われて……もう、そばにいられなくなるかもしれない……。
そう思うだけで、ただ怖くなった。