魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
「ごめんなさい……ごめんなさいっ……! やめて、ください……っ」
痛い……怖いっ……。
「今すぐに、婚約を解消するように頼みなさい!!︎」
そう言って、強く私を突き飛ばしたお母さん。
勢いよく、床に倒れた。
「お母さん、魔族に解消を申し出ることはできない決まりなの。それをしたら、うちも処罰を受けるわ」
痛みをこらえる私をよそに、星蘭が説明している。
星蘭の言う通り……基本的に全ての権限が魔族側にある。学園だけじゃなく、国内でも。
だから……魔族の方に婚約の解消を申し出ることはタブーとされていて、相手の家族はもちろん親族も処罰の対象となるらしい。本にも、そう書かれていた。
「あたし、入学前からルイスさんのこと好きだったのに……」
痛い……怖いっ……。
「今すぐに、婚約を解消するように頼みなさい!!︎」
そう言って、強く私を突き飛ばしたお母さん。
勢いよく、床に倒れた。
「お母さん、魔族に解消を申し出ることはできない決まりなの。それをしたら、うちも処罰を受けるわ」
痛みをこらえる私をよそに、星蘭が説明している。
星蘭の言う通り……基本的に全ての権限が魔族側にある。学園だけじゃなく、国内でも。
だから……魔族の方に婚約の解消を申し出ることはタブーとされていて、相手の家族はもちろん親族も処罰の対象となるらしい。本にも、そう書かれていた。
「あたし、入学前からルイスさんのこと好きだったのに……」