魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
だから、ルイスさんに婚約を解消しようと言われたら、私はどうすることもできないんだ。
「……そうね、こんなどうしようもない子、すぐに飽きられるわ。星蘭のような、愛嬌のある可愛い子のほうがいいに決まってるものね」
「ふふっ、そうよね」
ふたりが、勝ち誇った表情で私を見ている。
「きっとルイス様も、あたしの魅力に気づくわ」
……怖い。
お母さんに殴られることよりも、星蘭に噂を流されることよりも……今はルイスさんに嫌われてしまうことが、一番怖かった。
「絶対に奪ってやるんだから……」
星蘭は、私を見下ろしながら口角を上げた。
「あんたはあたしの引き立て役になるためだけに生まれてきたのよ、覚えておきなさい」
神様がもしいるのなら、私のお願いを、ひとつだけ聞いてもらいたい。
どうか……ルイスさんのそばに、いさせてほしい。
ルイスさんを失うことを考えるだけで、堪えていた涙が溢れた。
「……そうね、こんなどうしようもない子、すぐに飽きられるわ。星蘭のような、愛嬌のある可愛い子のほうがいいに決まってるものね」
「ふふっ、そうよね」
ふたりが、勝ち誇った表情で私を見ている。
「きっとルイス様も、あたしの魅力に気づくわ」
……怖い。
お母さんに殴られることよりも、星蘭に噂を流されることよりも……今はルイスさんに嫌われてしまうことが、一番怖かった。
「絶対に奪ってやるんだから……」
星蘭は、私を見下ろしながら口角を上げた。
「あんたはあたしの引き立て役になるためだけに生まれてきたのよ、覚えておきなさい」
神様がもしいるのなら、私のお願いを、ひとつだけ聞いてもらいたい。
どうか……ルイスさんのそばに、いさせてほしい。
ルイスさんを失うことを考えるだけで、堪えていた涙が溢れた。