魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
「今日から授業が始まるだろう。勉強でわからないことがあればいつでも俺に聞くといい」



甘い微笑みを向けられて、それだけで嫌なことも全部吹き飛んだ。



「ありがとうございます……」

「それと、今日から昼食は一緒に食べよう」



え?



「級長室に食事を届けさせるから、お昼休みはふたりで過ごそう」



食事を届けさせるって……ど、どういうことだろう。

わからないけど、ルイスさんと過ごせることがただ嬉しくて何度も頷いた。



「ずいぶん嬉しそうだな。可愛い奴だ」



綺麗な手が伸びてきて、私の頬に重なる。



「頬が赤いぞ。俺以外も見ている場所で、そんな顔をするな」



そんな顔……みっともない顔ってことかもしれない。

ルイスさんに見えないように、視線を下げた。

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