魔王子さま、ご執心！① ～捨てられ少女は、極上の男に溺愛される～

約束通り、お昼休みになって教室に迎えに来てくれたルイスさん。

相変わらず、周囲の視線を集めている。




「行くぞ。……ん？　何を持っている？」

「お弁当を……」

「届けさせると言っただろう。俺が用意しているから置いていけ」



え……。そんなの、いいのかな……。

こういう時、どうしていいかわからない。

甘えるのが正解なのかもしれないけど、罪悪感があった。

私は何もあげられないのに……一方的にもらうのは、申し訳ない気持ちがある。



「ありがとう、ございます」



そう思ったけど、ここで拒否したらルイスさんの面目を潰すことになるかもしれない。



「ああ。行くぞ」



満足げに微笑んで、私の肩を抱いたルイスさん。