魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
「実は……お姉ちゃんが、ふたりきりだと何を話せばいいかわからないって言ってて……なので、あたしもランチにご一緒してもいいですか?」



それは、まるで私がふたりきりを嫌がっているような言い方だった。

ルイスさんに誤解されたら、どうしよう……。



「……緊張しているのか?」



怒られるかもしれないと思ったけど、ルイスさんの声色は優しいままだった。

心配そうに見つめられ、気遣ってくれる優しさに泣きたくなる。



「……まあ、いいだろう。お前も来ればいい」

「ありがとうございますっ……!」



星蘭は、嬉しそうに微笑んだ。










「わっ……校内にこんな部屋があったんですね……!」



部屋に入って、はしゃいでいる星蘭。



「すごーい……!」

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