甘すぎる鈴くん、私を離してくれる気はなさそうです。
「はぁ?」

 
 俺の口からなんとも間抜けな声が出る。


 無理もないだろう。


 桃華が座り込んで寝ているんだから。


 いやいやいや、、、


 俺、一応男だぞ?


 分かってる?


 襲おうと思えば襲えるんだぜ?


 危機感無さすぎじゃね?


 心配になってくるんだが、、、


 俺は足音を立てずに桃華に近寄った。


 あと数歩のところで止まる。


 、、、、


 コイツ、寝顔可愛いな、、、


 まつ毛なっが!


 肌めっちゃ白い、、、


 スカートから出ている足がめちゃくちゃ細い。


 ちゃんと飯食ってる?


 そのとき桃華がぶるっと震えた。


 寒いのか?
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