甘すぎる鈴くん、私を離してくれる気はなさそうです。

蘇るもの

「桃華〜、ご飯まだ〜？
　お腹空いたんだけど〜〜」


　私は只今、夕飯を作っている。


　でも全然進まない、、、

　
　進まない理由は、、、


　私をバックハグしてるヤツのせいです。


「だからー！
　鈴さんがくっついているからでしょ！
　早く食べたいなら、さっさと離れて！！」

　
　鈴さんが後ろにいるから思うように動かないんだよね、、、

　
　もー！！

　
「桃華、これバックハグって言うんだよ〜？
　恥ずかしくて言えないの？
　かっわい〜！！」

　
　鈴さんの吐息が耳をくすぐる。


　私は真っ赤になった。


　だってあの鈴さんだよ！？


　あの鈴さんに“かわいい”って、、、！！

　
「と、と、とにかく！
　離れて！！」


　私は居た堪れなくなり、叫んだ。


　でも、鈴さんはヨユーそう。


　こっちはこんなに恥ずかしい思いしてんのに！！


「え〜？
　じゃあ、、俺のこと“鈴”って呼んで？
　そしたら離れてあげる！！」


　え、、、