二人
「できたわよ~」
「うん」
リオナが呼ぶと、ヴァテミアはまるで生まれたての子犬のようにヨタヨタ歩いてよって来る。
その姿が何だかとても愛らしく思えたリオナは、食事が並んだ所に座っているヴァテミアの頭を撫でた。
ヴァテミアの髪の毛は細くて、ちょっぴり天然パーマ気味で、柔らかくて、さわっていてとても心地よい。
「リオナ、食べよう」
「うん、そうね。いただきましょうか」
微笑みかけてリオナはヴァテミアの向かいがわに座る。
それを確認したヴァテミアは手を合わせて。
「いただきます」
それに合わせてリオナも。
「いただきます」
お互い料理を口にはこぶ。
ヴァテミアは「おいしい」と笑顔で言う。
リオナは「ありがとう」と笑顔で答える。