二人
-市場
ヴァテミアが風邪を引いた日から3日後。
風邪はすっかり完治し、すっかり元気になった。
そんなある日。
リオナが冷蔵庫を開けると、どういうわけか。
冷蔵庫が空っぽ同然な状態だった。
こころ辺りがあるリオナは、後のソファーで寝転びながら新聞を読むヴァテミアの元に歩み寄る。
「ねぇ、ヴァテミア」
「ん?なに~?」
「冷蔵庫が空っぽなんだけど…、あなた…なにか知らない?」
「…さ、さぁ?」
ヴァテミアは新聞から目を離さず喋る。
痺れを切らしたリオナは、ヴァテミアから新聞を取り上げしゃべり出す。
「嘘おっしゃい、私知ってるんだから。昨日、遅くにここでジージャスと飲んでた事」
「う”ぅ…」
「つまみの材料に冷蔵庫の中身全部使っちゃったんでしょ?」
「…だっって…、ジージャスが……」
「人の所為にしないの。ほら、ご飯が食べたかったらお買い物付き合って」
「…わかったよ」
流石に反省したのか、ヴァテミアは立ちあがり上着を羽織る。
リオナは満足そうな顔をして、玄関に向かい。
二人一緒に市場を目指す。