二人
肉売りの店に着くと、そこには。
「こんにちは、ジージャス」
「おぉ、リオナとヴァテミアか!いらっしゃい」
サラサラの金髪とピアスがトレードマークのジージャスがいた。
ジージャスはヴァテミアとリオナの友達で、肉屋の店主。
ジージャスに向かってヴァテミアは声を投げかける。
「お前の所為だ」
「俺がなんかしたかよ?」
「お前が家の食料食い荒らしたからだ、馬鹿ジャス」
「俺のせいかよ!?」
店の前で二人は言い荒そいを始めた。
こうなってしまっては終るまでまつしかない。
リオナが呆れて眺めていると、奥から一人の女の人が出てきた。
「リオナ~、ごめんね」
中から出て来たのはジージャスの奥さんで、リオナとヴァテミアの友達のアンナ。
「アンナの所為じゃないわ、悪いのあの二人よ」
「全くだわ、人様のお家で。まったくもぅ、まぁその分今日はお肉サービスするわね」
「ありがとうアンナ~、愛してる~」
「私も~」
そういうと、聞き捨てなら無いというようにジージャスとヴァテミアは喧嘩を止め、こちらに入ってくる。
「アンナぁ~、お前はそんな趣味だったのかぁ!?でもそんなお前をキライになったりしない!」
「リオナも!?おい、どっきりだよな!?」
そんな二人を見ると笑みが零れてしまう。
リオナとアンナは顔を見合わせ大笑いする。
「あっはは!もうジージャスなにいってんの、これは女同士の言葉の文だよ。ね、リオナ」
「そうよ、本気にしないの」
そういうと、ヴァテミアとジージャスはよかったと言わんばかりにリオナとアンナに抱きつく。
「「あんた本当に馬鹿だね」」
しばらくして、やっと落ちついた。
リオナはアンナから多めのお肉を受け取り、次ぎの店を目指す。
ヴァテミアはそれからリオナの手を握り。
何故かベッタリくっついて居る感じになってしまった。
次に目指すは卵売り。