卒業したらきっと。


「え…………っ」


そう声を漏らした私。


だけども私より驚いているのが日美たち三人。


「…………ヤバいヤバい!

どうするどうするっ?」


興奮しているのか焦っているのか日美がそう声を出した。


「ウチラで何とかする?

いやでもでもっ!こっちゃんと二人きりにするのは危ない………っ」


日美に続いて焦りだす蒼。


「と、とにかく、あ、焦っちゃダメだよ!

何とか乗り切れば………っ!」


なんて言って一番焦っている莉乃。



「あら~?小町~?

居ないの~?」


またもやリビングからお母さんの声がした。


私の部屋は二階で今、お母さんはきっとリビングに居る。


それにお母さんは日美たちがお見舞いに来ているのを知ってるはず………だよね。

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