卒業したらきっと。
「どうしよう………
今来たら絶対気まずいよ〜……っ」
せっかく、雪くんへの思いに蓋をしようと思っていた矢先、こんなことになるなんて
「ね、寝たフリでもして早めに帰らせるとか………っ?」
「そ、それいい!
『相手をダメージを与えさせない&気まずくならない』最強だよっ!」
「でも、問題はこっちゃんが出来るか…………」
そう莉乃が言うと三人の視線は私の方に向けられた。
確かに……何かの“フリ”を演じるのが苦手だけど………っ
「とにかく、こっちゃんは早くベットに!」
そんな風に蒼に急かされ私も急いでベットに潜った。
「んじゃ、ウチらは一旦退散して、
『小町なら寝てましたよ~』
なんて言っとこ!」
「こっちゃん、頑張ってね!」
グッドサインをこちらに向けて私の部屋を出ていった三人。