卒業したらきっと。
ひ、一人になっちゃった………っ

寝るフリって言っても…………


こんな風かな…?なんて、試行錯誤している時間はあまりなかった。


「〜〜〜」

「〜〜〜〜」


しばらくしてから出ていった三人と雪くんだと思う声がドア越しに聞こえてきた。


もう来るんだ………


すると胸がドキドキと鳴り止まない。


何故か頬が熱くなる。

私はそれを隠すようにドアに背を向けて反対の左側を向いた。


トントン。


私のドアがノックされた。

『ど、どうぞ……!』

って受け入れたいところだけど、今はあくまで〔寝たフリ〕をしなければいけない。


私は口をギュッと紡いで固く閉ざした。


「失礼します。」

いつもの雪くんの声がした。

ガチャ。

そうして開かれたドア。

ここからは私個人の戦いだ………っ

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