卒業したらきっと。
さっきまで居た教室にもちろん雪くんは居ない。
私が向かう先なんて実際は決まっていない。
ただ、どこかで雪くんに会えるんじゃないかなんて最後の期待を持ってるだけ。
学校を出て、とにかく走った。
雪くんが家に帰ってるはずなんてない。
だって、卒業式は、今日は、
───俺、高校卒業したらその人に告白、したくて………
だからきっと、その『芽衣』さんが居る高校に居るはず─────
ずっと前に聞いたその芽衣さんのこと。
『ここからちょっと離れた、
華咲女子高校っていうところに通ってて』
胸をモヤモヤさせながらも聞いたそのことを頼りに華咲女子高校に向かって走った。
「はぁ……っ……はぁっ」
脇腹が痛い………
片足を前に出して地面を蹴る度にズキッと痛む。
だけど、きっと雪くんを追いかけない方が、心が痛む。
冷たいような温かいような風が吹く。
私が向かう先なんて実際は決まっていない。
ただ、どこかで雪くんに会えるんじゃないかなんて最後の期待を持ってるだけ。
学校を出て、とにかく走った。
雪くんが家に帰ってるはずなんてない。
だって、卒業式は、今日は、
───俺、高校卒業したらその人に告白、したくて………
だからきっと、その『芽衣』さんが居る高校に居るはず─────
ずっと前に聞いたその芽衣さんのこと。
『ここからちょっと離れた、
華咲女子高校っていうところに通ってて』
胸をモヤモヤさせながらも聞いたそのことを頼りに華咲女子高校に向かって走った。
「はぁ……っ……はぁっ」
脇腹が痛い………
片足を前に出して地面を蹴る度にズキッと痛む。
だけど、きっと雪くんを追いかけない方が、心が痛む。
冷たいような温かいような風が吹く。