名前のない想い
私は自分で言うが結構な腕前がある詐欺師だ。
今まで何人もの汚い人間から金を取ってきた。

我ながら演技が出来るから今までの人生、
嘘も疑われたことが無い。

そして隣にいるのが詐欺師の相棒である
影山翔。こいつは詐欺師の癖に馬鹿正直な
所がある。出会った時はそれはそれは素直に嘘を受け止めた。

だが、私がとある理由で詐欺から手を引いていた時今はタイかどこかにいる
天才的な詐欺師に育てられてからと言う物
息するように嘘を吐くようになった。

キーッ
『先中行ってて〜車庫入れてくる。』

「了解。」

カラン カラン

「お〜帰ってきたか。どう?収穫は?」

「ガバガバの警備とチョロい社長のおかげでカモの重要データをゲットし機密データが集まった研究室、この前盗んだIDで入れちゃった」

「やり手だね〜」

カラン カラン

『向こうがやべーんだよ。普通ちょっとお守り致します〜って言っただけで信用する??』

「それだけ、会社のガラスぶち破ったかいがあったってことでしょ。今回も研究室に人が侵入したってなったら益々ボロを吐いてくれるでしょ。」

『もうちっと譲ったらもっと情報くれそうだよねぇ‪w‪wあ、そうだ。ついでに金を貰っちゃおっかな♪』

「おい、翔。調子に乗って足元掬われないようにしろよ。」

『んなヘマしねーし!何年前の話だよ。
ばーか!』

ここは翔が住んでいる家であり、
上に私の家がある町外れのカフェだ。

翔の叔父さん、今話をしていた影山尚人さん。あだ名は尚さん。この人も詐欺師だ。
この人のカフェだ。

尚さんは、、まぁ隠すこともないから
いうと私がまだ小さい頃お金が無く盗みばかりしてた私を拾ってくれた人だ。

だから、翔と私は5歳の時から今、21歳までずっといっしょにいる。
私たちは中学生の時詐欺師になる事をきめた。

私たちは基本的に善人からは金を取らない
騙すのは悪人。主にやばいところからの
金とかで会社を起業した社長などだ。

今回のカモ、つまり狙いはコンピューター
製造会社の社長で、結構近づくのが難しい人物。なぜなら、顔出しをしていなく、
会社のセキュリティも万全で指1本触れたならガードマンに寄って殺される。
1番はカモの情報が何もない事が問題だ。

だから、今日。私たちはカモと近しい人物
コンピューターソフトウェア、システム開発会社の社長に近づいた。
だいぶ脅しをかけていたから楽に事が進み
今に至る。
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