名前のない想い
『さーて、さてさてんじゃこのデータ見させていただきまーす!!』

パタッ
カチャカチャ
カチャカチャカチャカチャカチャカチャ
ポチッ

『あ、開いた〜』

『えーと、ふむふむ。なーるへそ!詳しく情報入れてくれちゃってんねー!』

『鶴川俊(つるかわ すぐる)58歳。
コンピューター製造会社B.I,Sの社長で、27歳の時に起業し、そこから約半年で会社を急成長させた実力者。』

「約半年か、、怪しいな」

「んーと?母子家庭の長男として生まれ弟1人を育てながら家庭を支える。その後中高と男子校で育ち東帝大学経済学部に入学。4年で卒業した後23~26までの経緯が不明。確かに怪しいなぁ。特にこの空白の期間。」

「ですよね。私は東帝大学に行って話聞いてくるから、翔はB.I,Sについて調べて、」

『りょ〜』

「尚さん東帝に知り合いっている?」

「あー、いるね。薬研究してる奴、紹介する。だから、動くのは明日からで」

「了解。」

『うぇーい!俺ゲーセン行くけど紗は?』

「私今日はパスする。ちょっとやりたいことがあるんだ、また今度勝負しよ、」

『おっけっけ〜、じゃあ俺鍛えとくわ〜』

「うん、気をつけて。」

カラン カラン

「、、、」

「尚さん?どうしたの??」

「あ、いや‪なんでもないよ。それよりたくあいつせっかく引きこもり卒業したくせにゲーセンは通うんだな‪w」

「ほんと‪wちゃんと大学も行ってるし翔に詐欺教えてくれてたっていう天才詐欺師さんはよっぽど凄かったんだね」

「あ〜、なんてったって俺が1から詐欺教えてやったんだからな‪wあん時は凄かったよ。あいつ俺の事裏切ったからね?」

「尚さんを?!」

「うん。その詐欺師ね、家族をみんな殺されちゃってその復讐をしようとしてたんだけど俺はそれがやだったからその詐欺師を裏切ったんだよ。そしたらあいつ俺の方に最初はついてたのに寝返りやがった。」

「あの翔が、、」

「俺もびっくりしたよ‪w昔は自分では気づいてないけど紗の周りうろちょろしてさ、あいつ自分で決めて行動すんじゃなくて人に着いてくタイプだったじゃん?」

「確かに。先陣切って歩く癖にちゃんと私がついてきてるか後ろちろちろ向いて確認してたよね‪w」

「あん時に比べたらお前らどっちも成長したよな〜。あ、紗やることあったんだっけ?」

「あ〜そう。3階行ってるね。」

「晩飯の時呼ぶからちゃんと来いよ〜」

「はーい。」


< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop