身を引くはずが、敏腕ドクターはママと双子に溢れる愛を注ぎ込む
「よしっ、いくぞー!」
小川のほとりから丘を駆け上がっていく月に「気をつけてね!」と声をかける。
対して男の子の月は、絶賛戦いごっこにハマり中のザ・男子。
最近、試しにテレビの特撮ヒーロー番組を見せてみると、見事にドはまりに。
戦いシーンの真似っこをして激しく動くから、ケガをしないように見守るのが少し大変だ。
その影響か、「ママとうたとばーばはオレがまもる」とか言い出して、もう〝俺〟なんて自分のことを言うようになり、少し戦隊ものを見せるのは早かったかもしれないと後悔している。テレビの影響は凄まじい。
きょんちゃんは「男の子なんだから、自分のこと〝月ちゃん〟って呼ぶより全然いいよ!」なんて言うけど、月には使う場所を間違わないように教えている。
お家の中ではいいけれど、初めて会う人や大人の人には使わないようにと言って聞かせている。
でも、自分は男の子だからという意識がもう芽生えてきているようだ。