身を引くはずが、敏腕ドクターはママと双子に溢れる愛を注ぎ込む


「っ……あのっ、漣さん、あの」


 下着が外され、露わになった胸元を手で隠した私を、漣さんは体を起こし見下ろす。

「どうした?」と訊きながらも胸元にある私の手を剥がし、敏感な部分に口づけた。


「ひゃっ」


 一際高い声が出て、慌てて口元を押さえる。

 意地悪く口角を上げた漣さんを、口を押さえたまま睨んだ。


「もう、聞いてください!」

「ごめん。つい夢中になった」

「あの……こんな、丸見えの状態だと」

「恥ずかしい? 照明を抑えてるから大丈夫じゃないか?」

「違うんです。そうじゃなくて……もし、子どもたちが目を覚まして、急に入ってきちゃったらって気になって」


 そんなことが絶対に無いとは言い切れない。

 ドアを開けて私たちが裸で絡まっていたら、何をしているかわからないとしてもどこか衝撃的な光景だ。

 もしかしたらそれが印象的に頭の中に残ってしまって、いつか大きくなったときふと思い出すようなことがあったらよろしくない。

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