身を引くはずが、敏腕ドクターはママと双子に溢れる愛を注ぎ込む
「それなら、こうすればいいか?」
漣さんはそう言って掛け布団を引き上げる。
私に覆いかぶさる漣さんごと布団の中に潜った状態で再び私の胸元に口づけた。
「あっ、やっ──」
私の意見を聞き入れてもらい、見えないようにしてもらったのはいいものの、次にどこに触れられるのかわからないのは体がより敏感になって反応する。
夏用の薄いダウンケットとはいえ、中は次第に熱気がこもり熱くなっていく。
触れる漣さんの体はしっとりと汗ばんでいた。
「菜々恵、横を向いて」
すっかりとろけた私をベッドに横たわらせた漣さんは、背後から包み込むように抱きしめる。
忘れずダウンケットを素肌で密着するふたりの体にかぶせた。
「漣さん……? っ、あっ──」
後ろから漣さんの熱が宛がわれ、ゆっくりと私の中に入ってくる。
久しぶりのはずなのに、痛みどころか体の芯がきゅんと震え、漣さんとひとつになる悦びを感じていた。
ゆっくりとした律動で、逆にもどかしさを覚える。
自然と出てきてしまう甘い声は、漣さんの長い指に封じられた。
「ほら、声は我慢しないと」
そう言いながらも、私が啼くような刺激をわざと送り込む。
互いが発する熱がこもる布団の中、私は何度も声を我慢して体を震わせた。