身を引くはずが、敏腕ドクターはママと双子に溢れる愛を注ぎ込む
まったく……浮かれすぎて失言だらけだな。
今更ながら、こんな長期間ひとりの女性にこだわっているのは初めてだと気がついた。
来るもの拒まず、去る者追わず。
とにかくそれまで女性に対して強い関心がなかった。
しかし今は、ふとした時に無意識に彼女のことを思い浮かべている。
この自然な心の働きがもしかしたら俗に言う恋愛感情なのかもしれない。
だとすれば完璧初心者な俺は、すでに間違いばかり起こしている気がするが……。
むやみに悲観的になって心配が尽きないことも恋愛の醍醐味なのだろう。
そう自分を鼓舞しながら、頭に浮かぶのは今日の彼女との楽しい時間だった。