身を引くはずが、敏腕ドクターはママと双子に溢れる愛を注ぎ込む
薄暗い部屋の中、横たわったまま見上げるベッド横の窓からは、レースカーテン越しに月がぼんやりと光って見える。
ダウンケットに包まる素肌は、人肌に触れ温かい。
このシングルの狭いベッドで誰かと並んで横になるなんてこと、想像も、考えたことすらなかった。
水瀬先生がこの部屋に来てから、もう数時間が経つ。
優しくすると言ってくれた水瀬先生は、ゆっくり丁寧に私に触れてくれた。
上手くできないかもしれない。迷惑をかけてしまうかもしれない。
触れられながら考えていた雑念はいつの間にかどこかに消えていて、はじめは強張っていた体もとろとろに溶かされひたすら水瀬先生に翻弄されていた。
壊れ物を扱うような指先に、たくさんキスの雨を降らせた柔らかい唇。いたずらな舌には何度も啼かされ、迫る逞しい体に鼓動は弾みっぱなしだった。
自然と甘い声が漏れてしまい、そのたびに水瀬先生がキスで塞ぐ。
落ち着いて冷静な自分に戻ってから、お隣に恥ずかしい声が聞こえていなかったか猛烈に心配している。