身を引くはずが、敏腕ドクターはママと双子に溢れる愛を注ぎ込む


「私も……先生を好きになっていいですか?」


 緊張のあまり言い方を間違えてしまい、「いや、違うな」とひとりボケツッコみを繰り広げる。

 そんな私の様子を、水瀬先生は吹き出すようにしてクスッと笑った。


「違う? じゃあ、もう一回」

「えっ、と……もう、とっくに好きです」


 人生初めての告白で、私の顔は火を噴くように熱くなる。

 水瀬先生はそんな私の赤いであろう頬に口づけ、「嬉しい」と囁いた。

 見つめ合い、どちらからともなく唇を重ね合わせる。

 互いに想いを伝え合ったあとの口づけは、これまでにない甘さを秘めていた。

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