しちゃいけない恋
「茉由と遙君?」
そうお母さんに話しかけられた。
そばにはお父さんもいる。
「なんで2人が一緒に?」
お母さんにそう聞かれる。
だけど私は急なことに頭が追いつかない。
それを察してくれたのか遙が何か言おうとしてくれた。
だけど。
「もしかして茉由達……」
お母さんの方が早かった。
「はぁ」
学校で盛大なため息をつく。
つかずにいられなかった。
おそらくお母さんにはバレただろう。
遙と付き合ってる事が。
だからなにも言われないように昨日は不自然に避けた。
だけどさすがに学校から帰ったら会う。
ご飯も一緒に食べないといけないし。
「どうしよう」
「茉由」
悩んでいる時、横から呼ばれた。
この低い声は多分。
そう思って横を見ると遙がいた。
「どうした?やっぱり昨日の事で悩んでるのか?」
「そうだよ。さすがにやばいでしょ?」
兄弟なんだから。
あやうく教室の中で言いそうになった。
遙の顔も固まっている。
「ご、ごめん」
「セーフだから大丈夫。それより今日一緒に帰ろう」
「わかった」
ちゃんと話さないと。
「茉由、帰るぞ」
「うん、わかった」
帰り道、静かに歩く。
そのせいでいつもよりも早く帰ってしまった。
静かにドアを開ける。
「茉由と遙君」
リビングにはお母さんとお父さんが一緒にいた。
「な、なんで2人ともいるの。仕事のはずじゃ」
「話があるから先に帰ってきたんだ」
お父さんがそう言う。
「……き、聞きたいことって?」
わかってはいるけど聞かずにはいられなかった。
お母さんとお父さんは顔を見合わせた。
「2人は付き合っているの?」
お母さんがそう言った。
言葉に詰まる。
「だって、兄弟だからって2人で出かけるかしら?あんなに距離も近くて」
「そうです。付き合ってます」
お母さんの言葉を遮って遙が言う。
お母さんとお父さんは固まっていた。
でも、しばらく経つと話し始めた。
「2人は……、別れる気はないの?」
「な……!あるわけないでしょ!」
思わず大声で言ってしまう。
「そうか……」
お父さんはそう言う。
おそらく反対されると思っていた。
だけどお母さんから出た言葉は違った。
「じゃあ、応援するわ」
「「え?」」
遙と私の声が合う。
「だから応援するって言ってるの!」
お母さんは笑顔で言った。
「別に反対はしていないよ」
「義兄弟は結婚できるしね!」
「け、結婚って……」
「あら?そこまで考えてなかった?」
もちろん子供のうちから考えるわけない。
「まぁ、反対はしないわ。頑張ってね!」
「僕も応援してるよ」
そうお母さんとお父さんが言ってくれる。
私と遙は顔を合わせた。
私は遙に抱きつく。
そしてお母さんたちの方を見て、2人で言った。
「「ありがとう」」
みんなが笑顔になった瞬間だった。
そうお母さんに話しかけられた。
そばにはお父さんもいる。
「なんで2人が一緒に?」
お母さんにそう聞かれる。
だけど私は急なことに頭が追いつかない。
それを察してくれたのか遙が何か言おうとしてくれた。
だけど。
「もしかして茉由達……」
お母さんの方が早かった。
「はぁ」
学校で盛大なため息をつく。
つかずにいられなかった。
おそらくお母さんにはバレただろう。
遙と付き合ってる事が。
だからなにも言われないように昨日は不自然に避けた。
だけどさすがに学校から帰ったら会う。
ご飯も一緒に食べないといけないし。
「どうしよう」
「茉由」
悩んでいる時、横から呼ばれた。
この低い声は多分。
そう思って横を見ると遙がいた。
「どうした?やっぱり昨日の事で悩んでるのか?」
「そうだよ。さすがにやばいでしょ?」
兄弟なんだから。
あやうく教室の中で言いそうになった。
遙の顔も固まっている。
「ご、ごめん」
「セーフだから大丈夫。それより今日一緒に帰ろう」
「わかった」
ちゃんと話さないと。
「茉由、帰るぞ」
「うん、わかった」
帰り道、静かに歩く。
そのせいでいつもよりも早く帰ってしまった。
静かにドアを開ける。
「茉由と遙君」
リビングにはお母さんとお父さんが一緒にいた。
「な、なんで2人ともいるの。仕事のはずじゃ」
「話があるから先に帰ってきたんだ」
お父さんがそう言う。
「……き、聞きたいことって?」
わかってはいるけど聞かずにはいられなかった。
お母さんとお父さんは顔を見合わせた。
「2人は付き合っているの?」
お母さんがそう言った。
言葉に詰まる。
「だって、兄弟だからって2人で出かけるかしら?あんなに距離も近くて」
「そうです。付き合ってます」
お母さんの言葉を遮って遙が言う。
お母さんとお父さんは固まっていた。
でも、しばらく経つと話し始めた。
「2人は……、別れる気はないの?」
「な……!あるわけないでしょ!」
思わず大声で言ってしまう。
「そうか……」
お父さんはそう言う。
おそらく反対されると思っていた。
だけどお母さんから出た言葉は違った。
「じゃあ、応援するわ」
「「え?」」
遙と私の声が合う。
「だから応援するって言ってるの!」
お母さんは笑顔で言った。
「別に反対はしていないよ」
「義兄弟は結婚できるしね!」
「け、結婚って……」
「あら?そこまで考えてなかった?」
もちろん子供のうちから考えるわけない。
「まぁ、反対はしないわ。頑張ってね!」
「僕も応援してるよ」
そうお母さんとお父さんが言ってくれる。
私と遙は顔を合わせた。
私は遙に抱きつく。
そしてお母さんたちの方を見て、2人で言った。
「「ありがとう」」
みんなが笑顔になった瞬間だった。