しちゃいけない恋
第二章
夏
「うわぁ、海だぁ」
私は鈴木茉由。
目の前に広がるのは太陽の光でキラキラ光る海だった。
眩しくて思わず目をつぶってしまう。
何故、海に来ているのかというと……。
2週間ほど前。
「ねぇ、みんなでどこか行かない?」
そう言ったのは最近知り合った赤田光輝。
その言葉に周りも賛成していた。
「でも、どこ行くの?」
そう言ったのはよく話す中田愛奈さん。
「海とかでよくね?」
「いいね!」
なんかあの2人、気が合うのかよく話してるんだよなぁ。
ていうか海に行くことになってる⁉︎
そしてクラスのみんなで海に行くことになった。
「それにしても綺麗だねー」
「だな」
その声に思わずドキッとしてしまう。
いつのまにか隣にいたのは遙だった。
遙は違うクラスだけど光輝が提案したからついて来れることになった。
ちなみに光輝も違うクラスだ。
そして、私は遙に恋してしまってからキョドキョドとしてしまう。
ふ、不自然じゃないかな…?
ていうかなんでこいつに恋してしまったんだろう。
絶対に恋が叶うことのないこいつに。
せめて、そばにはいさせて……。
「茉由ちゃん!」
「うわっ、な、何?」
「ビーチボールしない?」
「い、いいよ」
今日の中田さんは勢いが強い。
すごく楽しみなようだ。
「あとさ」
「何?」
「えっと、な、なんでもない、いこ!」
どうしたんだろう?
私に言えないことだったのかな?
まぁ、ついていくか。
そう思い人が多い方に行くともう試合が始まっていた。
「あー、始まってるね、見とこ」
「そうだね」
始めは女子を見ていたが思わず遙を見てしまっていた。
男子の方が試合が続き、他の女子も遙を応援している。
「頑張れー、遙君!」
私も応援したいけどそういうキャラじゃないもんなぁ。
そう思い下を向いていると隣から大きな声が聞こえた。
「頑張れー、鈴木君!」
中田さんが応援していた。
「ほら、一緒に応援しよう?」
「う、うん」
「「頑張れー!」」
その声に気づいたのか遙が一瞬こっちを向いた気がした。
だけどすぐそのあと前を向き、点を入れた。
そこで試合は終了。
結果は遙のチームの勝ちだ。
すると遙は真っ直ぐこっちに向かってくる。
目の前まで来ると笑顔で言った。
「応援ありがとな!」
いつものチャラい遙じゃない、無邪気な笑顔だった。
思わず顔が赤くなってくる。
それを察した中田さんが遙の話し相手をしてる。
「お礼なんていいよ〜、それよりさ、そろそろ泳がない?」
「いいね、泳ご」
ということで中田さんと遙と光輝という4人で何故か泳いでいます。
なんで、こんなことに……。
「茉由」
急に遙に呼ばれた。
平然を装って話さないと。
「なに?」
少し冷たくなったかも。
「いや、バレーしてなかったからどうしたのかと思ってな」
……心配してくれてる。
「あれは間に合わなかったからだよ」
「そうだったんだな、よかった」
なんか優しくない?遙
「遙、どうしたの?なんか優しい」
「い、いや、なんでもない。光輝たちのところ、行こうぜ」
「わかった」
どうしたんだろう?
気のせいか顔も赤く見える。
まさか風邪?
風邪でおかしくなった?
「遙、風邪はひいてないよね?」
「あ、ああ、ひいてないけど」
「よかったぁ」
じゃあ、なんでだろう?
「茉由ちゃん?」
気づけば中田さんのところについていた。
そういえば中田さんも何か言いたいことがあったはず。
「ねぇ、中田さん、言いたかったことって結局なんだったの?」
「え、えーっと……」
あ、困らせてる。
「ごめんね、無理に聞いちゃって」
「いや、言うよ!」
そう言って深呼吸した後、中田さんは口を開いた。
「名前で呼んでくれない?」
「え、いいけど」
「え、いいの?」
「うん、愛奈でしょ?」
「あ、ありがとう!」
抱きつかれた。
そんなに嬉しいことだったのかな?
「じゃあ、私も茉由って呼ぶ!」
「いいよ、改めてよろしく、愛奈」
愛奈と距離が近づいた夏だった。
私は鈴木茉由。
目の前に広がるのは太陽の光でキラキラ光る海だった。
眩しくて思わず目をつぶってしまう。
何故、海に来ているのかというと……。
2週間ほど前。
「ねぇ、みんなでどこか行かない?」
そう言ったのは最近知り合った赤田光輝。
その言葉に周りも賛成していた。
「でも、どこ行くの?」
そう言ったのはよく話す中田愛奈さん。
「海とかでよくね?」
「いいね!」
なんかあの2人、気が合うのかよく話してるんだよなぁ。
ていうか海に行くことになってる⁉︎
そしてクラスのみんなで海に行くことになった。
「それにしても綺麗だねー」
「だな」
その声に思わずドキッとしてしまう。
いつのまにか隣にいたのは遙だった。
遙は違うクラスだけど光輝が提案したからついて来れることになった。
ちなみに光輝も違うクラスだ。
そして、私は遙に恋してしまってからキョドキョドとしてしまう。
ふ、不自然じゃないかな…?
ていうかなんでこいつに恋してしまったんだろう。
絶対に恋が叶うことのないこいつに。
せめて、そばにはいさせて……。
「茉由ちゃん!」
「うわっ、な、何?」
「ビーチボールしない?」
「い、いいよ」
今日の中田さんは勢いが強い。
すごく楽しみなようだ。
「あとさ」
「何?」
「えっと、な、なんでもない、いこ!」
どうしたんだろう?
私に言えないことだったのかな?
まぁ、ついていくか。
そう思い人が多い方に行くともう試合が始まっていた。
「あー、始まってるね、見とこ」
「そうだね」
始めは女子を見ていたが思わず遙を見てしまっていた。
男子の方が試合が続き、他の女子も遙を応援している。
「頑張れー、遙君!」
私も応援したいけどそういうキャラじゃないもんなぁ。
そう思い下を向いていると隣から大きな声が聞こえた。
「頑張れー、鈴木君!」
中田さんが応援していた。
「ほら、一緒に応援しよう?」
「う、うん」
「「頑張れー!」」
その声に気づいたのか遙が一瞬こっちを向いた気がした。
だけどすぐそのあと前を向き、点を入れた。
そこで試合は終了。
結果は遙のチームの勝ちだ。
すると遙は真っ直ぐこっちに向かってくる。
目の前まで来ると笑顔で言った。
「応援ありがとな!」
いつものチャラい遙じゃない、無邪気な笑顔だった。
思わず顔が赤くなってくる。
それを察した中田さんが遙の話し相手をしてる。
「お礼なんていいよ〜、それよりさ、そろそろ泳がない?」
「いいね、泳ご」
ということで中田さんと遙と光輝という4人で何故か泳いでいます。
なんで、こんなことに……。
「茉由」
急に遙に呼ばれた。
平然を装って話さないと。
「なに?」
少し冷たくなったかも。
「いや、バレーしてなかったからどうしたのかと思ってな」
……心配してくれてる。
「あれは間に合わなかったからだよ」
「そうだったんだな、よかった」
なんか優しくない?遙
「遙、どうしたの?なんか優しい」
「い、いや、なんでもない。光輝たちのところ、行こうぜ」
「わかった」
どうしたんだろう?
気のせいか顔も赤く見える。
まさか風邪?
風邪でおかしくなった?
「遙、風邪はひいてないよね?」
「あ、ああ、ひいてないけど」
「よかったぁ」
じゃあ、なんでだろう?
「茉由ちゃん?」
気づけば中田さんのところについていた。
そういえば中田さんも何か言いたいことがあったはず。
「ねぇ、中田さん、言いたかったことって結局なんだったの?」
「え、えーっと……」
あ、困らせてる。
「ごめんね、無理に聞いちゃって」
「いや、言うよ!」
そう言って深呼吸した後、中田さんは口を開いた。
「名前で呼んでくれない?」
「え、いいけど」
「え、いいの?」
「うん、愛奈でしょ?」
「あ、ありがとう!」
抱きつかれた。
そんなに嬉しいことだったのかな?
「じゃあ、私も茉由って呼ぶ!」
「いいよ、改めてよろしく、愛奈」
愛奈と距離が近づいた夏だった。