初恋びより

姉貴と俺と金澤の行動

「遅い!何してたの?こんなに泥だらけで…つか何笑ってんの?」
「すいません…」
俺は今、姉貴の説教をうけている。
両親が小さい頃に亡くなり、それ以来姉貴が親代わり。過保護だがな。
「今度遅かったら承知しないからね」
ゾクッ
姉貴は合気道、柔道、空手を習っていて、前に喧嘩をしたとき、ボコボコにされた事がある。それ以来、俺は姉貴を逆らわないようにしている。
「今日はラーメン食べに行くよ!」
「今日“も”だろ…」
ビクッ…
ヒョコッと出てしまった言葉に口をつぐむ。
寒気がし、恐る恐る振り返ると姉貴が俺を見下ろしていた。
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