初恋びより
バリンッー…
ポタポタ…
「きゃあっ!」
ビール瓶で殴り付けたのだ。
金澤君は泣き叫ぶ事もなく、ただ立ち尽くしていた。血がポタポタと流れながら、ただお母さんを見つめていた。
そして2人は家の中へ消えて行った。
私は寒気がした。
恐怖が込み上げてくる。
体が硬直し、地面に座り込む。
今の光景は…何?
なんで金澤君殴られてたの?
なんで?なんで?

今、思い出すだけでも寒気がする。
私はこの事、言わない方がいい?
それとも…言った方がいい?
「わかんないよッ!」
今の私には何もできない…

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