暗黒ギフト1
「お腹減っているのにエサをあげないなんて可愛そう」


「だよな、俺もそう思う!」


集まっていた生徒たちが口々に海斗と健を非難する。


時には鋭い視線を向けてくる生徒たちもいた。


「違うんだ。ハトがトラックにぶつかって事故が起こるかもしれないんだ!」


ついに海斗は叫んだ。


ここにいる全員に届くような大きな声で。


それに反応して一瞬周囲が静かになったが、それはほんの一瞬の出来事だった。


「はぁ? 何言ってんだ?」


さっきの男子生徒だった。


海斗をバカにしたような視線を向けて、冷たく突き放す。
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