暗黒ギフト1
「ちょっと、人の不幸を笑わないでよね」
メガネ女子はムスッと頬を膨らませて2人を睨みつけた。
「だって、つい、おかしくて」
海斗は切れ切れに言う。
今まで深刻に悩んでいたせいか、ちょっとしたことで気が緩んでしまったようだ。
「先生に新しいプリントと交換してもらうからこんなの平気だし」
ふんっと鼻を鳴らし、プリントを握りしめて教室の出口へと向かう。
教室から出る寸前で、メガネ女子が足を止めた。
そして2人を振り返る。
「自分たちだって、ここでぼーっとしている暇ないんじゃない? なんか、急いでる雰囲気だけは感じたけど?」
そう言われて2人はハッと息を飲んだ。
まさかなにか知っているのではないかと思ったが、本当に急いでいる雰囲気を感じ取っただけのようだ。
「なにを急いでいるのか知らないけど、とにかく頑張ってね。私は2人のこと好きだよ」
少し頬を赤らめて早口になってそう言うと、メガネ女子は逃げるように教室を出ていった。
しばらく2人共メガネ女子の出て行った教室のドアから視線をそらすことができなかった。
初めて、自分たちのしていることを肯定された気がした。
メガネ女子はムスッと頬を膨らませて2人を睨みつけた。
「だって、つい、おかしくて」
海斗は切れ切れに言う。
今まで深刻に悩んでいたせいか、ちょっとしたことで気が緩んでしまったようだ。
「先生に新しいプリントと交換してもらうからこんなの平気だし」
ふんっと鼻を鳴らし、プリントを握りしめて教室の出口へと向かう。
教室から出る寸前で、メガネ女子が足を止めた。
そして2人を振り返る。
「自分たちだって、ここでぼーっとしている暇ないんじゃない? なんか、急いでる雰囲気だけは感じたけど?」
そう言われて2人はハッと息を飲んだ。
まさかなにか知っているのではないかと思ったが、本当に急いでいる雰囲気を感じ取っただけのようだ。
「なにを急いでいるのか知らないけど、とにかく頑張ってね。私は2人のこと好きだよ」
少し頬を赤らめて早口になってそう言うと、メガネ女子は逃げるように教室を出ていった。
しばらく2人共メガネ女子の出て行った教室のドアから視線をそらすことができなかった。
初めて、自分たちのしていることを肯定された気がした。