暗黒ギフト1
☆☆☆
生徒たちで賑わっているグラウンドを横目で見て、海斗と健は校門を抜けた。
問題の空き地は学校を出て右手にある。
昔は大きな屋敷が建っていたらしいけれど、今はそこも子どもたちの遊び場になっていた。
「別に、ネコなんていねぇじゃん」
空き地の中では4年生くらいの女子生徒が数人でだるまさんがころんだをしている。
その中にネコの姿は見えない。
「本当だ」
健がホッと胸をなでおろす。
ようやく理解してくれたようで海斗のほうもホッとした。
このままずるずると帰る時間が遅くなってしまったら、ゲームは全然進まなくなってしまう。
そうなると結局夜遅くまでプレイすることになり、翌日母親に大目玉を食らうことになるだろう。
1度の寝坊ならまだ許されても、2度3度となるとそうはいかないことを、海斗はすでに知っていた。
「よし、じゃあ帰るか」
そう言って空き地へ背を向けてあるき出そうとしたときだった。
生徒たちで賑わっているグラウンドを横目で見て、海斗と健は校門を抜けた。
問題の空き地は学校を出て右手にある。
昔は大きな屋敷が建っていたらしいけれど、今はそこも子どもたちの遊び場になっていた。
「別に、ネコなんていねぇじゃん」
空き地の中では4年生くらいの女子生徒が数人でだるまさんがころんだをしている。
その中にネコの姿は見えない。
「本当だ」
健がホッと胸をなでおろす。
ようやく理解してくれたようで海斗のほうもホッとした。
このままずるずると帰る時間が遅くなってしまったら、ゲームは全然進まなくなってしまう。
そうなると結局夜遅くまでプレイすることになり、翌日母親に大目玉を食らうことになるだろう。
1度の寝坊ならまだ許されても、2度3度となるとそうはいかないことを、海斗はすでに知っていた。
「よし、じゃあ帰るか」
そう言って空き地へ背を向けてあるき出そうとしたときだった。