暗黒ギフト1
☆☆☆
午前中の授業はほとんど身に入らなかった。
先生の言葉が右から左に抜けていく。
それは健も同じのようで、先生に質問されたとき慌てて隣の男子に答えを聞いていた。
そんな浮ついた気持ちで授業を聞いていたのが悪かったようで、2人は4時間目の授業が終わったあと職員室に呼ばれてしまった。
4時間目の後は給食の時間だからまだ少しは時間はある。
「どうした2人共、今日はいつも以上にぼーっとしてるじゃないか」
担任の男性教師が2人を見つめて言う。
その表情は心配そうだ。
授業を聞いていないと怒るより先に生徒の心配をしてくれる人だった。
「少し寝不足なだけです」
海斗はすぐにそう伝えた。
いつもゲームのしすぎで寝不足だから、なんの違和感もなく口をついて嘘が出てくる。
「西村は?」
先生が健の方へ視線を向けた。
午前中の授業はほとんど身に入らなかった。
先生の言葉が右から左に抜けていく。
それは健も同じのようで、先生に質問されたとき慌てて隣の男子に答えを聞いていた。
そんな浮ついた気持ちで授業を聞いていたのが悪かったようで、2人は4時間目の授業が終わったあと職員室に呼ばれてしまった。
4時間目の後は給食の時間だからまだ少しは時間はある。
「どうした2人共、今日はいつも以上にぼーっとしてるじゃないか」
担任の男性教師が2人を見つめて言う。
その表情は心配そうだ。
授業を聞いていないと怒るより先に生徒の心配をしてくれる人だった。
「少し寝不足なだけです」
海斗はすぐにそう伝えた。
いつもゲームのしすぎで寝不足だから、なんの違和感もなく口をついて嘘が出てくる。
「西村は?」
先生が健の方へ視線を向けた。