暗黒ギフト1
☆☆☆
けれど、本当に万引をするヤツなんているんだろうか?
海斗は休憩時間中クラス内を見回してため息を吐き出した。
今は数人の女子たちが教室後方に集まってあやとりをして遊んでいる。
男子はみんなバラバラで本を読んでいたり、黒板にラクガキをしてたりと、好きなことをしていた。
万引なんてするヤツがこのクラス内にいるとは思えない。
人は見かけによらないなんて言うくらいだから、自分に見る目がないのかもしれないけれど。
放課後を待たずに犯人を見つけることができれば、その時点で止めることができると淡い期待を抱いていたが、それは無理そうだった。
結局それらしいクラスメートを見つけることができないまま、放課後が来ていた。
クラスの半分の生徒が残って教室や廊下の掃除を始める。
残り半数はすぐに帰宅することができるようになっていた。
「よし、じゃあ行くか!」
健も海斗も今日は幸い掃除当番にはなっていなかったので、すぐに帰ることができた。
2人で並んで教室を出ようとしたとき「海斗くん!」と、後ろから声をかけられた。
振り向くと片手に雑巾を持ったメガネ女子が立っていた。
けれど、本当に万引をするヤツなんているんだろうか?
海斗は休憩時間中クラス内を見回してため息を吐き出した。
今は数人の女子たちが教室後方に集まってあやとりをして遊んでいる。
男子はみんなバラバラで本を読んでいたり、黒板にラクガキをしてたりと、好きなことをしていた。
万引なんてするヤツがこのクラス内にいるとは思えない。
人は見かけによらないなんて言うくらいだから、自分に見る目がないのかもしれないけれど。
放課後を待たずに犯人を見つけることができれば、その時点で止めることができると淡い期待を抱いていたが、それは無理そうだった。
結局それらしいクラスメートを見つけることができないまま、放課後が来ていた。
クラスの半分の生徒が残って教室や廊下の掃除を始める。
残り半数はすぐに帰宅することができるようになっていた。
「よし、じゃあ行くか!」
健も海斗も今日は幸い掃除当番にはなっていなかったので、すぐに帰ることができた。
2人で並んで教室を出ようとしたとき「海斗くん!」と、後ろから声をかけられた。
振り向くと片手に雑巾を持ったメガネ女子が立っていた。