暗黒ギフト1
「なんだその箱」
真っ黒な箱に白い文字で海斗の名前だけが書かれている。
それはなんだか異様なものに見えて健は顔をしかめた。
「さぁ? 朝玄関先に置いてあったんだ」
試しに箱を揺らしてみるとカタカタと小さく音がした。
なにか入っているみたいだ。
「なんだよそれ、もしかして爆弾とか?」
「爆弾ならとっくに爆発してるだろ? 俺、全力で走って来たんだぜ?」
前にテレビドラマで見たことがある。
爆弾は刺激に弱く、揺らしたり叩いたりすると爆発することがあると言っていた。
それが本当かどうかはわからないが、少なくとも海斗は信用していた。
「何が入っているのか確認してないんだろ?」
「うん。そんな時間なかったから、そのままランドセルに入れてきた」
「げぇ。そんなわけわからないもの、学校に持ってくるなよ」
健はまるでこの箱が毒物でもあるかのように舌を出している。
「まだ開けてないんだから、良いものか悪いものかもわからないだろ」
海斗はそう言って小箱を机の上に置いた。
真っ黒な箱に白い文字で海斗の名前だけが書かれている。
それはなんだか異様なものに見えて健は顔をしかめた。
「さぁ? 朝玄関先に置いてあったんだ」
試しに箱を揺らしてみるとカタカタと小さく音がした。
なにか入っているみたいだ。
「なんだよそれ、もしかして爆弾とか?」
「爆弾ならとっくに爆発してるだろ? 俺、全力で走って来たんだぜ?」
前にテレビドラマで見たことがある。
爆弾は刺激に弱く、揺らしたり叩いたりすると爆発することがあると言っていた。
それが本当かどうかはわからないが、少なくとも海斗は信用していた。
「何が入っているのか確認してないんだろ?」
「うん。そんな時間なかったから、そのままランドセルに入れてきた」
「げぇ。そんなわけわからないもの、学校に持ってくるなよ」
健はまるでこの箱が毒物でもあるかのように舌を出している。
「まだ開けてないんだから、良いものか悪いものかもわからないだろ」
海斗はそう言って小箱を机の上に置いた。