暗黒ギフト1
そして蓋に手をのばす。


「その蓋開けたら大爆発を起こすとか!?」


「そんなわけないだろ」


健をたしなめながら一気に蓋を開ける。


一瞬本当に爆弾だったらどうしようと思って身を縮めたけれど、中に入っていたのは一枚の紙だった。


「なんだこれ……」


箱の中に入っている紙を取り出してしげしげと見つめる。


それはちゃんとしたレターセットのようで、開いてみると文章が書かれていた。


『ネコが轢かれる』


紙を開いて真っ先に視界に飛び込んできたのはそんな文章だった。


レターセットの一番上に一番大きな文字で書かれている。


それを見た海斗は一瞬呼吸をするのを忘れてしまっていた。


しかし、書かれている文字はそれだけではなかった。


下に普通サイズの文字で色々と書かれている。


「放課後4時頃、学校の隣にある空き地で」


文章を読み上げて首をかしげる海斗。
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