暗黒ギフト1
「でも、どうやって?」


「いつもお前の家に届くんだから見張っていればくるはずだろ」


「そうだけど……」


もしも姿を見られた未来人が現代にいられなくなったら?


姿を見た人間を始末しないといけないとしたら?


様々な妄想が頭の中で繰り広げられる。


なにせ相手は未知の世界の人間だ。


自分たちの予想もつかないようなルールの中で生きている可能性がある。


様々な憶測を説明してみても、健の考えが揺らぐことはなかった。


絶対に、なにがなんでもギフトの送り主をその目で確認してみたいのだと言う。


「わかった。じゃあ、どうする?」


しばらく粘ってみたものの、最終的には海斗が折れる形になってしまった。


健は目を輝かせて「今日、お前の家に泊まりに行く」と、即答した。


ギフトが届くのは海斗の家だから、そう言われると思っていた。


「わかった。じゃあ両親に確認して、それからお前の家に連絡を入れるから」


スマホを持っていない海斗は健にそう告げた。


「おう! 楽しみだなぁ!」
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