暗黒ギフト1
健の好奇心は完全に未来人へ向かっていて、それが危ないことかもしれないとは少しも考えていないみたいだ。
時々海斗が「殺されるかも」とか「誘拐されるかも」と言っても健は取り合わない。
仕方なく黙って健に付き合うことにした。
できれば今日はギフトが届きませんようにとの願いも虚しく、待ち始めて2時間ほど経過したとき、足跡が聞こえきた。
2人は目を見交わせて茂みの中から外の様子を確認する。
コツコツと聞こえてくるそれは革靴のようで、やがて茂みの狭い視界の中でも黒いスーツを着た男が玄関に近づいてくるのが見えた。
郵便配達員か。
海斗はまだ信じられない気持ちでそう考えたけれど、男の姿はどう見ても郵便配達員ではなかった。
黒スーツ革靴で配達している人なんてみたことがない。
男は玄関先で立ち止まると手に持っていたなにかを地面に置いた。
それは今まで海斗が何度も見てきた黒い箱で間違いがなかった。
時々海斗が「殺されるかも」とか「誘拐されるかも」と言っても健は取り合わない。
仕方なく黙って健に付き合うことにした。
できれば今日はギフトが届きませんようにとの願いも虚しく、待ち始めて2時間ほど経過したとき、足跡が聞こえきた。
2人は目を見交わせて茂みの中から外の様子を確認する。
コツコツと聞こえてくるそれは革靴のようで、やがて茂みの狭い視界の中でも黒いスーツを着た男が玄関に近づいてくるのが見えた。
郵便配達員か。
海斗はまだ信じられない気持ちでそう考えたけれど、男の姿はどう見ても郵便配達員ではなかった。
黒スーツ革靴で配達している人なんてみたことがない。
男は玄関先で立ち止まると手に持っていたなにかを地面に置いた。
それは今まで海斗が何度も見てきた黒い箱で間違いがなかった。