暗黒ギフト1
なんじゃこりゃ?


ネコが轢かれるなんて物騒なことが書かれいてるから一瞬身構えたものの、それ以上のことは書かれていなかった。


もちろん爆弾も入っていないし、海斗にとって驚異となるものはなにもない。


「なんだこれ。イタズラか?」


横から手紙の内容を確認っした健が眉間にシワを寄せて呟く。


「たぶんそうだろうな。意味わかんねぇ」


意味はわからないけれど、いい気分ではない。


これはきっと新手のイタズラなんだろう。


大方、海斗と仲のいい誰かが、海斗が驚いている様子を見たくてこんなことをしたんだ。


「こんな小細工するなんて、暇なやつがいるんだなぁ」


海斗は笑いながら言って、箱をランドセルに突っ込んだのだった。
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