暗黒ギフト2
それに関しては先生も同じ班の子たちも反省していたけれど、どうも納得できなかった。


「よくわからないけど、とにかく今日はお見舞いに行くんだろ?」


途端に話題を変えられて海斗は一瞬言葉に詰まった。


でも、もちろん行くつもりだった。


梓は未だに自分のことを頼りにしてきてくれている。


それなのに、自分だけ梓から逃げるわけにはいかなかった。


「もちろん、行くよ」


海斗はそう答え、頷いたのだった。
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