暗黒ギフト2
それ以上梓に突き合わせていると、どんどん顔色が悪くなってくる。
それでも梓は話の続きが聞きたいのか、少し無理をしてしまうようなのだ。
「今日の話はこれでおしまい」
海斗が締めくくると梓は満足げに微笑んで、ベッドを下げる。
「じゃあ、明日もまた来るから」
海斗がそう言うと、梓は必ず海斗の手を握りしめた。
まるで海斗の存在をしっかりと確かめるように強く握りしめる。
それでもその力は弱くて、その度に海斗は涙が出てきそうだった。
けれど、絶対に梓の前ではなかないと決めていた。
泣きたいのは自分だけじゃない。
梓だって泣きたい気持ちを我慢しているに違いない。
俺はもっと強くならないといけない。
「約束だよ?」
「もちろんだ」
そうして海斗と健は病室を出る。
それでも梓は話の続きが聞きたいのか、少し無理をしてしまうようなのだ。
「今日の話はこれでおしまい」
海斗が締めくくると梓は満足げに微笑んで、ベッドを下げる。
「じゃあ、明日もまた来るから」
海斗がそう言うと、梓は必ず海斗の手を握りしめた。
まるで海斗の存在をしっかりと確かめるように強く握りしめる。
それでもその力は弱くて、その度に海斗は涙が出てきそうだった。
けれど、絶対に梓の前ではなかないと決めていた。
泣きたいのは自分だけじゃない。
梓だって泣きたい気持ちを我慢しているに違いない。
俺はもっと強くならないといけない。
「約束だよ?」
「もちろんだ」
そうして海斗と健は病室を出る。